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明治時代に見出された

「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。
最近は、あまり使わなくなった言葉のようだ。
明治時代になって日本を訪れた西洋人は、
よくまあ、ここまで逆さまなものがあるもんだと思うぐらいだったようで、
この言葉が結構な流行語となったという。
西洋と「あべこべ」というもので、よく知られたもの挙げれば、
「手招きのジェスチャー」「指折りでの数え方」
「がんばれ!とTake it easy!(気楽にやろうぜ)」などがある。
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こういった生活習慣の事だったら「面白い」で済むが、
法律的な点で「あべこべ」であると、少しばかり話がややこしい。
まず、課税に関して言えば、日本では「属地主義」を取っている。
日本人であっても国外に住めば日本の税金の対象とはならない。
アメリカの場合「属人主義」だから、アメリカ人をやめない限り、
国外に出てもアメリカの課税対象者となる。
これが、国籍の考え方は、逆。
日本の場合「属人主義」となり、アメリカでは「属地主義」。
日本の場合、いくら日本で生まれようが日本人でなければ日本国籍とはならないが、
アメリカで生まれると、その地に属して生まれたのだからアメリカ国籍となる。
これで問題が生じる。
たとえば、日本国内では「実家に帰らせていただきます」
と子供を連れて妻が出て行ってしまうということは、よくある話。
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その後の裁判では、たいてい母親側が親権を取り、夫が子供の養育費を払う。
だが、これが欧米に住む日本人ではそういうわけにはいかない。
アメリカで生まれた以上、アメリカの子供。
自身の子であっても連れ帰ると「拉致」と同じ扱いとなり、犯罪者となってしまう。
また、欧米では、収入の高い夫が親権を取る判例が多い。
いろんな面で「あべこべ」。
そのため、妻が日本人の場合、子供を残して一人で帰って来なければならないことになる。
ただし、これはハーグ条約での取り決め。
今の所、日本は批准していないので、連れ帰っている例が多い。
ハーグ条約に関して言えば、国会で決議され、これから批准されることに方向は決まっている。
ただ、「属人主義」と「属地主義」という、根本から逆。
明治時代に見出された「"topsy-turvydom" (あべこべ)」は、
遠い日の出来事ではなく、
思わぬところで現在に至るまで脈々と続いている。
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